堺市美浜区の歯科医院「さねしげ歯科医院」|歯周病治療とは、歯周病の原因、歯周病の進行、歯周病と全身疾患など歯周病についてご説明しております

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歯周病とは


歯周病とは歯を支える歯周組織である歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜のいずれかに障害のある状態をいいます。しかし、一般的に歯周病と言われるのは『慢性辺縁性歯周炎』のことです。

歯周病(慢性辺縁性歯周炎)は、細菌の感染によって引き起こされます。歯周病は、歯肉の辺縁が赤くなったり、腫れたりする歯肉炎の状態から進行していきます。まず、歯と歯肉の境い目(歯肉溝)の清掃が行き届かないでいると、そこに雑多な細菌が停滞し歯肉の辺縁が『炎症』を帯びてきます。この症状は、そこに存在する細菌に対抗して、局所の免疫系が歯周組織を守ろうとする反応そのものなのです。この状態がつづくと、免疫反応で作られた酵素によって歯と歯肉を連結している細胞群が破壊されるので、歯肉溝の深さが増していきます。この深くなった溝のことを歯周ポケットと言います。

形成された歯周ポケットは、歯周病細菌の温床となります。歯周ポケット内の歯周病細菌は歯肉辺縁から歯根尖方向に向かって侵襲を始めるので、深部では炎症に対して免疫反応が増強していきます。免疫反応、すなわち炎症が持続すると歯周組織の細胞群が破壊されるので歯周ポケットは深く広がり、歯を支えている骨までも吸収されていきます。つまり、歯を支える歯周組織がなくなってしまうので、結果的に歯が抜けることになります。


歯周病の原因


歯周病菌歯周病の直接の原因はプラーク(歯垢)です。プラーク中の歯周病細菌が歯周病を起こします。口腔内には約300~400種類の細菌がいます。歯垢1㎎の中に10億個の細菌が住み着いています。その中で歯周病をひき起こす細菌が主な下記の歯周病細菌なのです。

主な歯周病菌
Prophyromonas gingivalis
Actinobacillus actinomycetemcomitans
Tannerella forsythia (Bacteroides forsythus)
Treponema denticola
Prevotella intermedia

歯周病細菌は酸素の少ないところを好むため、歯と歯肉のすき間に歯周病細菌の巣(バイオフィルム)をつくります。



歯周病の進行


歯を失う二大原因は、むし歯と歯周病。なかでも歯周病は30代~50代にかけて多くなり、50代以上の年代では歯を失う原因の半数以上を占めています。つまり、ほとんどの大人が程度の差はあっても、歯周病にかかっているといっても過言ではありません。

初期

初期

自覚症状はなく、歯肉が腫れてきて、歯の周りに歯周ポケット(仮性ポケット)と呼ばれる溝ができ、歯垢(プラーク)がたまりやすくなります。

歯肉炎の状態

歯肉炎の状態

歯肉が赤みを帯び、炎症がおきています。骨には影響はないが、歯と歯の間が丸みを帯び膨らんできます。ブラッシングをするだけで出血します。歯肉が赤く腫れだすと、腫れた歯肉と歯の間(ポケット)にますます歯垢が溜まり悪化します。

歯周病中度

歯周病中度

歯肉が赤紫色になり、骨や歯と骨が接合している繊維(歯根膜)まで炎症が進んだ状態です。
歯と接している歯肉がさらにぶよぶよと腫れ、退縮します。口臭・出血・不快感が自覚されます。
>>よくわかる中度の歯周病患者

歯周病重度

歯周病重度

歯肉退縮して歯が長く見えます。
炎症はさらに進み、ポケットは深くなります。骨(歯槽骨)は溶けて、歯の動揺が大きくなります。
>>よくわかる重度の歯周病患者


歯周病と全身疾患


歯周病の症状は、歯周病菌に対する免疫系が歯肉部分で過剰反応することで悪化していきます。通常、免疫反応は身体を守るために働くのですが、歯周病細菌が歯肉に刺激を与え続けると、歯周組織のマクロファージやリンパ球が産生するのは酵素類やサイトカイン類などが、局所(歯肉)に蓄積します。酵素類はコラーゲン繊維などを切断・溶解する作用を持っています。サイトカイン類は、IL_1(インターロイキン1)、IL_6(インターロイキン6)、IL_8(インターロイキン8)、TNF__(腫瘍壊死因子)など多彩な生理活性を示す炎症性サイトカインと呼ばれるタンパク質です。これらは、血液中に入っていろいろの全身疾患に悪影響を及ぼします。

局所的に産生された炎症性サイトカインは、歯周組織に対して悪影響を及ぼすだけでなく、血液を介して全身疾患にも負の影響をもたらします。最近の研究では、糖尿病、心臓血管病、低体重児出産・早産などが歯周病に関連する疾患とされています。また、肺炎、骨粗しょう症、腎炎、関節炎、発熱などへの関連も疑われています。


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